リッキー目線

静岡市のWebデザイナー「Ricky」が超気ままに書くブログ

一気に“台風の目”となるか…?

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こんにちは、リッキーです。

貴景勝関、やりました!
大関照ノ富士関を撃破です☆

前回のブログ記事
大関を1人でも破ったら大騒ぎします」
と書かせていただきましたが、
まさかまさかの初日から…
言ってみるモンですね(^◇^;)

やったぁ〜〜〜〜!!!!
ワァ───ヽ(*゚∀゚*)ノ───イ

思い出されるのは、
貴景勝関の師匠である元横綱貴乃花が、
今場所の貴景勝関同様に
初めて西前頭筆頭に躍進した、
1991年5月場所の初日…

大相撲の歴史に残る伝説の一番、
貴花田 VS 千代の富士です。

貴乃花(当時は貴花田)のお父さんは
言わずと知れた元大関貴ノ花ですが、
その貴ノ花千代の富士に敗れた事で
引退を決意したと言われています。

1980年11月場所の3日目の事です。

それから10年半ほど時が流れ、
貴ノ花の息子の貴花田が初めて
横綱大関陣と当たる地位まで昇進し、
初日にいきなり当たったのが、
その10年半の間に優勝回数31回を誇る
横綱にまでなった千代の富士

通例だと、横綱の初日の相手は小結です。
西前頭筆頭の貴花田と当てたのは、
審判部の粋な計らいだったと思われます。

当時の理事長であり、貴花田の伯父で
横綱若乃花の二子山親方は、
貴花田が負けるにしても千代の富士
どれだけ相撲を取らせてもらえるのかが
楽しみだったと言われています。

ところが蓋を開けてみると、
立ち合いから右を差すと同時に左から絞り、
貴花田が左の上手に手を掛けて
千代の富士がそれを嫌がった隙に
右の下手を引いて一気に寄り切るという、
18歳の若武者が大横綱を相手に
「完勝」と言えるほどの内容での大勝利

この一番に負けた千代の富士は引退を決意…
因縁の相手との勝負を制した貴花田
角界の“顔”としてのバトンを引き継いだ、
まさに「世代交代の一番」となりました。

話を今日の貴景勝関に戻します。

上背はそれほどでもない貴景勝関ですが、
丸い体を生かした押し相撲と負けん気の強さで、
ここまで順調に番付を上げてきました。

押し相撲の力士には、
それぞれ自分の力を発揮できる
「間合い」があると言われていますが、
今日の貴景勝関は大関照ノ富士関を相手に、
まさに自分が得意とする距離感で
相撲が取れているように見えました。

体を丸くして下から下から攻め、
照ノ富士関が右から張ってきた所を
潜り込んで一気に押し出すという
上位相手に「自分の相撲で勝つ」姿は、
先ほど語りに語りに語りまくった
貴花田千代の富士の一番を
彷彿させるモノでした。

初日の相手だった照ノ富士関は、
ここ2場所は13勝→12勝と、
飛ぶ鳥を落とす勢いだった2年前に
成績的には戻りつつありました。

夏場所後に古傷の左膝にメスを入れ、
場所前の調整は決して十分だったとは
言えなかったのかもしれません…が、
20歳の新鋭にとっては大関戦初挑戦で
自分の相撲を取り切れたというのは、
大きな自信に繋がった事と思います。

特に押し相撲の力士は、
1つの勝利で一気に波に乗る事が
あると言われています。

それだけに、初日の内容を見ると
今場所の貴景勝関の取り組みが
益々楽しみでなりません!!

明日は横綱稀勢の里戦です。
横綱戦初挑戦です!

稀勢の里関に関しては、
今日の御嶽海戦の敗戦を見ると、
やはり生命線の左が思ったように
使えないように見えます。

という事は、
立ち合いで右を固めて低く当たり、
稀勢の里関に左を差させずに
悪癖である腰高を引き出す事が出来れば、
十分にワンチャンスある気がします。

結び前の一番に注目です!!

P.S.

前回のブログで挙げた注目力士ですが…

  • 御嶽海関→初日から横綱稀勢の里関に完勝
  • 北勝富士関→新大関・高安関に勝利
  • 阿武咲関→貴ノ岩関相手に全く相撲を取らせず

…と、こんな感じで
みんな素晴らしい内容でした。

残念ながら正代関だけは、
黒星スタートとなりました。

相手が横綱鶴竜関だったので
仕方ないとは思いますが、
あのフワッとした立ち合いを
何とかしていかないと、
いきなり前まわしを取られて
不利な体制になってしまいます。

もっとも正代関の持ち味は、
柔らかな粘り腰でもありますので、
多少不利な形となっても
最後まで分からない部分もありますが、
番付上位相手ともなると、
そう簡単にもいかない気が…。

そんなトコも含めて観ていくと、
ますます大相撲を楽しめまっせ♪^^