リッキー目線

静岡市のWebデザイナー「Ricky」が超気ままに書くブログ

歴史は繰り返され…る?

世間的には、今場所の一番の注目は
何と言っても新大関・高安関でしょう。

高安関の大関昇進により、
4横綱3大関という
非常に豪華な番付となりました。
この4横綱3大関というのは、今から17年前の
2000年春場所以来の事だそうです。

ただ、歴史的に見た時、
横綱が3人以上になると
横綱の休場者が増えます。
そして4横綱ともなると、
千秋楽まで全員が皆勤するというのは、
ほぼ無い事と言っても過言ではありません。

つまり、4横綱時代というのは
「時代の過渡期」と言えそうです。

まして、そこに大関が3人も存在するとなると、
それだけ先輩横綱・先輩大関が、
下から突き上げてくる若手の“壁”として
立ちはだかる事が出来ていないという事です。

いや、正確に言うと、
それまでは“壁”となっていたものの
場所を追うごとに台頭してくる力士との
力の差が少しずつ少しずつ縮まり、
番付上で並ばれるといった所です。

今年は初場所後に稀勢の里関が横綱に、
夏場所後に高安関が大関にそれぞれ昇進。
これまでの横綱大関陣の勢力図が、
変わろうとしている時なのかもしれません。

そんな中で一つ懸念されるのは、
1年前の名古屋場所を制した横綱日馬富士関の
まさかまさかの連敗スタート…。

初日の相手は、対戦成績的に
ほぼ五分五分の小結・嘉風関でした。
2日目の相手は、僕も注目力士として挙げていて、
今メキメキと力をつけている正代関でした。

どちらの取組を観ても、
何となく日馬富士関の相撲が雑というか、
体は動いていてもバタバタしている感じで、
恐らくご本人も自分がイメージしているようには
動けていないのかといった感じがします。

3日目の相手は、これまた注目力士で
前回の記事で語りに語った貴景勝関です。

貴景勝関は、2日目は稀勢の里関を相手に
そこそこ自分の相撲を取れて善戦。
もっとも、押し相撲を得意とする貴景勝関が
いくら押しても押しても横綱は動かず、
地力の差は歴然としていましたが…(^_^;)

そんな貴景勝関に負けて、2日目の正代関に続き
2日連続金星配給&3連敗スタートともなると、
4日目からの休場の可能性は一気に高まります。
下手すると、引退説が囁かれても
おかしくないような非常事態です。

ちなみに、
前回4横綱3大関だった2000年春場所では、
序盤戦の5日間が終了した後に、
横綱若乃花の引退をもってして
その4横綱3大関時代に幕を閉じました。

1年後には、横綱・曙が引退。
残った横綱貴乃花武蔵丸も、
番付上は名前が載っていても
本場所に姿を現さない状態が続き、
2年半の間に2人とも引退してしまいました。

横綱大関がたくさん居るのは
一見豪華な番付に見えるものの、
それは長く続いていた一つの時代の
「終わりの始まり」を意味しています。

さてさて、今回はどうなるのでしょうか?
日馬富士関を含めた横綱大関陣から、
益々目が離せなくなりましたね。

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